家づくりをはじめられる方が、必ずと言っていいほど行われるのが『展示場の見学・完成見学会への参加』です。展示場や完成見学会に行くとき、何を聞いたら良いのか?何を見たら良いのかをここでご案内させて頂きます。まずは展示場or完成見学会 どちらを見に行くかですが、どちらでも大丈夫です。しかし注意する点があります。
① 展示場は実際に建築する仕様ではないので広さや仕様は良くて当たり前!と思って見学して下さい。
ハイグレード仕様の展示場が多い為。
② 具体的に検討したい会社の完成見学会は必ず参加して下さい。
以上を注意して頂いたうえで聞く・見るポイントをご紹介します。
※これは個人的な経験と思いが入っていますので参考までに
〇聞く・見るポイント
ポイント1 現地での質問事項を事前にまとめておく(家族の希望)準備メモ活用
ポイント2 「この見学会の設備・性能は全て標準仕様ですか?」と質問する
ポイント3 建物の性能を聞く【Ua値、C値】、冷暖房の効きを体感する
ポイント4 建物のこだわりや設計で工夫した点を聞く
ポイント5 工務店の入居される方への気配り・配慮ができているか確認する
※完成見学会の場合
ポイント6 自分と工務店(担当者)との相性がよいか確認する(話しやすいかなど)
ポイント7 丁寧に仕事されているか確認する
ポイント8前向きに検討したい会社の見学会は何回も見に行こう
大きく分けるとこれくらいのポイントになります。その他にも気になる点などは、どんどん質問することが良いと思います。次は各ポイントを詳しく解説します。
〇ポイント1 現地での質問事項を事前にまとめておく(家族の希望)
現地で子供の面倒を見ながら家を見るのは大変です。また見て質問することは簡単そうで簡単ではありません。事前にHPや見学会のチラシなどをみて気になる点や聞いてみたいことを家族で話し合い、まとめておくことが重要です。自分たちが『こんな家にしたい、こんな生活がしたい』という思いもまとめておくと見学会で自分たちの理想の家が叶いそうか比べることが出来ます。準備編で作った家づくりメモが活躍します。
〇ポイント2 「この完成見学会の設備品は全て標準仕様ですか?」と質問する
家づくりの中で住宅設備や性能(構造・断熱仕様)などで大きく金額が変わります。会社ごとに標準仕様があったり、シリーズがあったり違うので見学している家はどの仕様(グレード)で価格帯がどれくらいになるか聞いたうえで見学すると具体的に価格も込みでの見方が出来ます。
〇ポイント3 建物の性能を聞く【Ua値、C値】、冷暖房の効きを体感する
見学会場の建物性能を聞いておくことが重要になります。聞く数値としてはUa値とC値を聞けばどれくらいの高気密・高断熱仕様か知ることが出来ます。もし自分たちが家を建てるならどれくらいの数値の家に住みたいかの比較できるポイントになります。また、その数値の家で暮らすとどれくらい冷暖房の効きが良いかなど実際に建てて住んでから知っては遅くなる部分を体感しておく必要があります。(100%同じではありませんが大切です)ですので見学する時期も重要になります。春・秋ではなく冷暖房が必要な夏・冬に見学されることをお勧めします。
※UA値、C値とは何か知りたい方は下記URLより性能ページをご覧ください。
性能について
〇ポイント4 建物のこだわりや設計で工夫した点を聞く
見学している建物のこだわりや設計で工夫した点を聞くのも重要です。こだわりや設計で工夫した点が多く出てくる方が、設計力・提案力がある場合が多いです。また、会社の大小問わず誰が設計しているのかは聞いてください。要望を聞いた人が直接設計してくれるのか!?要望を聞いた人が別の人に設計を行ってもらうのか?で要望のニュアンスの違いや温度差が出る可能性もあります。各社がどのような体制でプランを作られているのかもポイントです。
〇ポイント5 工務店の入居される方への気配りができているか確認する
見学会に行った際に見学会会場をどのように扱われているかもポイントです。お客様の住まれる前の大切な家なので手袋装着なのか?子供は入ってよいのか?養生はしっかりしているか?など・・『もし自分たちの家が完成見学会に使われたとき気持ちいいかどうか?』で判断しても良いかもしれません。その会社のお客様の家に対する『想い』が形になる部分です。それが日頃の業務に繋がっていると思います。
〇ポイント6 自分と担当者との相性がよいか確認する
シンプルに話している人が『話しやすいか?』『言っていることを理解してくれる人か?』『知識のある人かどうか?』『信用できるかどうか?』など・・
どうしても担当者が入り口になるのでその方がどんな人かで家づくりは変わってきます。
※同じ会社でも担当者によって出来る家は変わってきます!
色々な質問をしていく中で感じる部分もあると思いますので家だけでなく担当者もしっかり判断するのがポイントです。
〇ポイント7 丁寧な仕事であるか確認しましょう
会場では仕事が丁寧にされているか分かる範囲で見てみましょう。見るポイントは『繋ぎ目(堺)』『角』です。木と木の角が隙間なく施工されているか?クロスや塗り壁と木の枠の繋ぎ目がキレイに施工されているか?など家の間取りやデザイン部分以外のところにも注意して見てみましょう。見学会場の掃除がしっかりされているかも見るポイントです。
※展示場の場合は、さらに厳しく掃除されているか見ても良いかもしれません。
日常出来ないことは出来ませんので・・・
〇ポイント8 前向きに検討したい会社の見学会は何回も見に行こう
プラン作成や見積もり依頼を検討している会社の見学会は何回も見に行くことをお勧めします。見学会場の建物金額は教えることが出来ないのでたまたま見に行った家の仕様や間取りにこだわりが多く価格が高いケースや建物がよく見える事があります。何回も見学会を見にいることでよりその会社の家づくりがどのようなものか(平均的に見て)より分かってきます。
以上になります。家づくりは選ぶものや考えることがとても多くて大変です。事前に準備しておくことで同じ時間でも内容が大きく変わってきます。見学編を参考にして頂き少しでもよりよい家づくりを行って頂けると嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございます。