木創

Blog日々のこと

栂 キッチンカウンター 施工写真 ブログ

2024.06.22

栂(とが)を使用したキッチンカウンター【建築中】

ブログを見て頂きありがとうございます。
木創は大工が設計から打ち合わせ施工まで行う「自社一貫施工」でお客様に責任をもって家づくりを行っています。

ここでは、木創のこだわりの素材や施工実例・部分的な施工などをご紹介しています。
これから家づくりをご検討される方、ご検討中の方も「こんな素材があるんだ」「こんな施工方法があるだ」と知って頂きお役に立てればと思っております。
一生に一度の家づくりです。たくさんの情報・知識を知ったうえでよりよい家づくりを行って頂けると幸いです。

□ 栂(とが)を使ったキッチンカウンター □

建築中現場で素材:栂を使ったキッチンカウンターを施工しております。

栂 キッチンカウンター 施工写真 ブログ

■ 素材:栂(とが)とは
樹木の大きさは、高さ30M・幹径50~80cm程度のものが一般的。色味は、心材が紫帯びた淡い褐色、辺材は淡い黄褐色で木目は明瞭。ゆっくりと成長するため年輪が細かくなり、板目にササ杢(笹の葉が折り重なったような先の尖ったギサギサ模様)などがみられ、光沢をもっています。肌目は粗く針葉樹のなかでは最も重硬な木質であり、耐久性に優れている。
建築材とし使用されます。例えば、柱や造作材、床材など日本の栂は、高級といわれることもあるため、ヒノキよりも評価されるケースも見られます。

この栂を使うことで木目が美しくスッキリしたデザインのキッチンカウンターになります。
また、素材だけでなく施工方法にも工夫があります。端部の納まりは面をそろえて片側に「底目」を入れて施工しています。

栂 キッチンカウンター 施工写真 ブログ

■ 施工:底目とは
木と木を直接合せる一般的な施工ではなく、少しの隙間を取って繋ぐ納まりです。木の乾燥・収縮によって生じる「隙(すき)」を意図的に、はじめからデザインとして見せる納まりで目地幅、目地深さなどを細かく確認しながら、陰をつくることで スッキリ見せる工法。

栂は素材感が良いが、将来的に木の収縮が起こる可能性があるので素材の特徴に合わせたデザイン性の高い施工方法を総合的に判断して施工しました。素材と施工方法は、バラバラの選択ではなく繋がっています。それはキッチンカウンターだけでなくすべての素材です。この繋がりを知ってもらえれば家づくりはもっともっと興味深く・楽しくなると思います。

栂 キッチンカウンター 施工写真 ブログ

大工が設計からコーディネートまで行う木創だからこそできる素材選びと施工方法。
家づくりをご検討中の方は、こんな施工方法や素材があることを知って頂き、参考にしていただければ幸いです。
木創は実際に建てた家の見学会や家づくり個別相談も行っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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家づくり 構造 耐震等級

2023.04.26

同じ耐震等級でも違う!? 許容応力度計算による耐震等級3とは!?

家とはデザインや快適性も勿論ですが、「家族の安全・命を守る」という大きな役割を持っています。現在、いろんな会社が地震に強い家として耐震等級3の性能を提示されています。しかし、この基準とは別にさらに性能を求める計算法があることをご存じですか?

〇同じ耐震等級でも違う!? 許容応力度計算による耐震等級3
建物の耐震性能(構造性能)は地震大国日本にとって不可欠な性能だと考えています。昨今これまでの天災では予想できなったことが各地で起こっており、『今まで大丈夫だったから、大丈夫だよ』という考えは通用しないように思えます。家族の生活・命に係わる重要な部分になりますので『耐震等級3』=『安心』ではなく、算出方法で家の強さが変わることを知ってください。

〇許容応力度計算(木創は全棟で実施)とは!?
筋違などの耐力壁の他に柱の位置や梁の大きさ、荷重のかかり方、建物のゆがみ、バランス、上下階の直下率などを考慮して計算します。
その為、立面図と平面図の他に矩計図・構造図(柱・梁の骨組み)・基礎伏せ図・仕様書(屋根材・外壁材等)・地盤調査報告書が必要になり、知識・経験と時間もかかりますが、信頼できる計算となります。壁量計算は構造計算では無く簡易計算である事を知ってください。
木創は1邸1邸 許容応力度計算を行っています!

家の構造 許容応力度 耐震

〇家の強さを確認しよう!(ウォールスタット)耐震シミュレーション【ウォールスタットとは!?】
日本は地震大国であり大地震による既存木造住宅の甚大な被害により、木造住宅の耐震性能が改めて注目されています。 今までは、地震の際に木造の住宅が「どの程度の揺れま で耐えられるのか」、「どこが最初に破壊するのか」、「どのような過程を経て倒壊に至るのか」等を確認するためには実大の振動台実験をおこなっていました。しかし、振動台実験は膨大な費用と労力が必要でした。
そこで数値解析によってパソコン上で、木造住宅の破壊、崩壊する過程をシミュレートすることが出来るソフトを使って耐震シミュレーションを行います。それが【ウォールスタット】です。
※シミュレーションを見て頂けますのでお気軽にお問い合わせください。

このようにいろんな家づくりの工法・強さの指針があります。木創の家が一番良いなどではなく、このような算出方法やシミュレーションがあることを知って頂き、安心・安全で快適な家を検討して頂けると嬉しいです。ご拝読ありがとうございます。

2021.05.31

Ua値0.26、C値0.3以下を実現する仕様【断熱編】

「住みやすさ」にこだわるために、必要なのは「断熱」

室内環境において「住みやすさ」とは、暖かさ・涼しさといった「心地良い室温を保つこと」と考えております。暮らしの中でのよく耳にする不満は、夏の暑い日に帰宅すると家中が熱気に包まれていたり、夜になれば部屋が蒸し暑く寝つきが悪かったり、冬になると暖房が効きづらい部屋があったり、窓や壁に結露が発生して水びたしになるなど。

これらはいずれも住宅の断熱性が影響しています。断熱性能が悪いとそれだけエアコンやヒーター等の空調で調節することになり、光熱費への負担にもつながります。

「断熱」の仕組みは「魔法瓶」に似ています。魔法瓶の水筒は外が暑くても寒くても、中の飲み物は適温のままです。

魔法瓶のように、容器(建物)の力で外が暑くても寒くても、外気の影響を受けにくく中身(室内)が快適な温度を保つ。それが、建物全体をスッポリと覆う「断熱」という仕組みです。

下記に木創(もくそう)が採用している仕様をご紹介します。

〇アルセコ外断熱システムの特徴

アルセコ外断熱システムとは、環境先進国ドイツでトップ3ものシェアを持つ「アルセコ社」。
材料から仕組みまで一つ一つこだわり、ドイツをはじめ世界中で使用されている外断熱システムです。

  1. 耐火性 -fire break-

国土交通省防火認定PC030 BE-0914/0915取得

アルセコに採用されている「ミネラルウール・ラメラ」(別名ロックウール)は、100%不燃の断熱材です。

  1. 透湿性 -permable-

すべての部材が、湿気を外へ外へと導く。アルセコを構成するすべての材料が、透湿性を持っています。特筆すべきは断熱材「ミネラルウール・ラメラ」(別名ロックウール)の「繊維方向」です。繊維方向を壁面に対して垂直にしてあるため、水蒸気が外部に逃げやすい構造になっています。

さらに、材料の透湿性能は、外側の材料にいくほど高くなっているため、常に「内側から外側に水蒸気が逃げよう」としています。アルセコに外壁通気層がないのは、自信の現われです。

  1. 水密性 -Water tightness-

建材試験センターで証明済み:開口部の水密性

W4等級(樹脂サッシの水密性と同レベル)》

2012年に、一般財団法人・建材試験センターにおいて行われた水密性試験で、高い水密性が、証明されました。同実験においては、サッシを組み込んだ壁が平均圧力350Paまで、漏水は認められませんでした。

  1. 耐衝撃性 -impact resistant-

スポンジ効果

ガラス繊維メッシュが入ったベースコートは、外部からの耐衝撃性があります。地震の際の、構造躯体の揺れは、柔らかさを持ったミネラルウール・ラメラ(別名ロックウール)の「スポンジ効果」で、仕上げ面までその動きを伝えません。

  1. セルフクリーニング -self cleaning-

雨のたびにきれいになる

プロテクトカラーに使われている塗料は、雨が降ると汚れを落とす効果があります。また、その染料は非常に硬く、温度変化による伸縮もほとんどないため、非常に汚れのつきにくいものになっています。高圧洗浄も可能です。

〇セルロースファイバー

セルロースファイバーとは、天然繊維(パルプ)で出来た断熱材の一種です。1950年代にアメリカで開発されて以来、その断熱性能の高さから世界中に普及しています。(アメリカでは最も使用されている断熱材です)

新聞紙をリサイクルして作る再生品であるため、資源の枯渇の心配もなく、製造時エネルギーがほとんど必要ありません。セルロースファイバーは、住む人と地球環境にやさしいエコロジーかつ高性能な断熱材と言われています。

セルロースファイバーの特徴

グラスウールやロックウール、発泡スチロール系の断熱材と比較して、セルロースファイバーのすごいところは、断熱機能だけでなく、吸放湿性能や防音、防火、防虫性能など、数多くの付加機能を持っている点です。

つまり、セルロースファイバーを断熱材に採用するだけで、断熱性能のほかにも、自然素材ならではの吸放湿性によって適度な湿度を保つことができ、室内や壁体内部の結露やカビ予防に繋がります。

さらに防火性能を高めるために配合したホウ酸の効果で、シロアリやゴキブリ等の害虫も寄せ付けません。また、セルロースファイバーは非常に高い防音性能を持っています。(アメリカでは空港周辺の住宅で防音材として使用されているほど)

さらに、難燃剤としてホウ酸を添加しているため熱に強く、ガスバーナーで直接燃やしても表面が炭化するのみで燃え広がりません。断熱材の中でも極めて高い防火性能を誇っており、準不燃材料としての認定まであるほどです。この様に、セルロースファイバーは、断熱性能だけでなく、多様な機能を兼ね備えた断熱材なのです。

〇トリプルカラス高性能樹脂サッシトリプルガラスは、北欧の住宅では古くから普及しており、様々なメリットがあります。
日本でも、住宅への採用が増えています。
そんなトリプルガラスの特徴を紹介していきます。

・断熱性が非常に高い
トリプルガラスのメリットは、何といっても高い断熱性です。
ペアガラス・トリプルガラスのガラスとガラスの間によく封入されているアルゴンガスまたはクリプトンガスは、空気よりも熱を通しにくい気体です。これによって、窓やサッシ等に使用された場合、高い断熱効果が発揮されるという仕組みです。クリプトンガスの方がアルゴンガスよりも断熱効果が高いです。
断熱効果が高いので、冷暖房費用を抑えられ、電気代の節約になります。

・結露しない
窓やサッシの前だけが寒いなどということもありません。
断熱性能が非常に高いので、温度差によって引き起こされる結露が起きにくいです。
こまめな拭き掃除等をしなくてもカビやダニ等が発生しにくいので衛生的な状態を保てます。

・遮音性が高い
トリプルガラスのメリットは、まだあります。高い遮音性、防音性です。
窓やサッシ等に使用された場合、外を走る車や電車の音、近所の生活音など気にせず過ごすことができます。また、室内の生活音も外には漏れにくくなりますので、安心して音楽なども楽しむことができ、夜勤シフトなどで不規則な生活の方は夜中や明け方などに生活音が近所迷惑になる心配をしなくてもすみます。

・防犯性も高い
戸建住宅では泥棒が侵入するのは約6割が窓からとの調査結果があります。
トリプルガラスの窓やサッシは、シングルガラスと比較すると厚みや強度があり、このため防犯性が高いです。防犯フィルムと一体になっている商品もありますので、このようなタイプを選べばより防犯効果は高まります。

上記の仕様をしっかりした大工の腕で施工することで力を発揮します。次回は、気密・耐震についてもご紹介できればと考えております。実際に建てて頂いた家で快適に過ごせるかどうか体感して頂くことも出来ますので気軽にお問い合わせください。ご拝読ありがとうございます。

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