木創

Blog日々のこと

家の構造 許容応力度 耐震

2021.06.21

安心して暮らせる性能とは!?(構造・耐震編)

耐震等級3住宅の構造計算は壁量計算と許容応力度計算の違いは!?

耐震等級3を取得する時に、構造の検討が必要になります。その構造を検討する計算方法には性能表示計算と許容応力度計算がある事をご存知でしょうか?

さらに耐震性の検証方法は3種類あります。

家の構造 許容応力度 耐震

一番多く使われている計算方法は、上から2番目の性能表示計算(品確法)(建築基準法)で行われています。一般的に耐震等級3をうたっている会社様のほとんどがこれにあたります。まずは、一言で『耐震等級3』の性能を持った建物が一番安心という訳ではないことを知ってください。算出方法まで説明してくれる建築会社は少ないので、違いがあることを知らない検討者の方がほとんどです。まずは算出方法に違いがあり、『耐震等級3』でも大きく性能が変わることを知って頂けますと幸いです。
では、構造計算はどちらが良いか!?
ズバリ!!耐震等級3を取得する時は、許容応力度計算で算出したほうが安心できます!!それほど、性能表示計算と許容応力度計算には性能の差があります。

〇ちょっとわかりにくい構造計算の違い・壁量計算とは!?

・壁量計算とは!?
筋違などの耐力壁を立面図と平面図、屋根の重さを基に配置する方法で、木造2階建てまでで一般的に使われる簡易計算の方法です。
2000年の法改正後に壁のバランスを取る事と柱の接続強度を検討するN値計算が組み込まれました。
しかし、耐力壁の配置までは指示が無く、かつ骨組みを考慮しないため信頼性の低い計算となります。

・許容応力度計算(木創は全棟で実施)とは!?
筋違などの耐力壁の他に柱の位置や梁の大きさ、荷重のかかり方、建物のゆがみ、バランス、上下階の直下率などを考慮して計算します。
その為、立面図と平面図の他に矩計図・構造図(柱・梁の骨組み)・基礎伏せ図・仕様書(屋根材・外壁材等)・地盤調査報告書が必要になり、
知識・経験と時間もかかりますが、信頼できる計算となります。
壁量計算は構造計算では無く簡易計算である事を知ってください。

建物の耐震性能(構造性能)は地震大国日本にとって不可欠な性能だと考えています。昨今これまでの天災では予想できなったことが各地で起こっており、『今まで大丈夫だったから、大丈夫だよ』という考えは通用しないように思えます。家族の生活・命に係わる重要な部分になりますので『耐震等級3』=『安心』ではなく、算出方法なども確認されてご検討して頂ければ嬉しいです。少しでもお役に立ちますと幸いです。最後まで拝読ありがとうございます。

2021.05.27

高性能住宅に必要なポイント!(高気密・高断熱・耐震)

〇高性能住宅とは!?

高性能住宅とは!?木創の考える高性能住宅とは、「夏に涼しく冬暖かい」「エアコン1台で快適に暮らせる」「地震などの災害に強い」などの性能を持った家だと考えています。高性能住宅を実現するためにどのようなポイントが必要かご紹介します。

■高性能住宅とは?3つのポイント

「高性能住宅」とは、どのような住宅のことを指すのでしょうか。ポイントは「気密性・断熱性・耐震・耐久性」の3つに優れているということです。

1.気密性

気密性が高い住宅とは、壁や窓などの「すきま」が小さく、すきま風を通さないように建てられた家のことです。昔の日本の家は風通しの良さを考えてつくられており、窓や壁などにちょっとしたすきまがあいていました。昔はエアコンが無かったので風を通すことで室内環境を調整していました。しかし、冷暖房で室温を調整する現代の住まいにとっては、気密性の高さが昔と違い重要になります。すきまがあいていると外の寒い空気や暖かい空気が入り、エアコンで調節した空気が逃げていってしまいます。そのため現代の住宅には気密性が求められます。

C値(相当隙間面積)=床面積あたりどれだけすきまがあるか」という数値が指標となっており、C値が小さいほど気密性に優れています。

・木創ポイント!!

木創の建てる家の気密性能は、C値=0.3以下

※一般住宅のC値は2.0です。 

2.断熱性

高断熱住宅とは、断熱材などを使って、外の気温・外気の影響を受けにくくした住宅です。冬の寒さや夏の暑さは、壁や窓・天井や床下を通して室内に伝わってきます。断熱性の高い断熱材を入れる、断熱性能の高い窓を採用するなどの対策で、室内と屋外で行き来する熱の量を少なくすることが快適に生活するための重要なポイントになります。

UA値(外皮平均貫流率)=外皮面積あたりどれだけエネルギーが逃げるか」という数値が指標となっており、UA値が小さいほど断熱性に優れています。

・木創ポイント!!

木創の建てる家の気密性能は、Ua値=0.280.3

※省エネ基準 日本で一番寒い北海道はUa値=0.46以下です。

3.耐震・耐久性

耐震性が高い家=地震に強い家のことです。地震の揺れにどのくらい耐えられるかは「耐震等級」という13の指数で客観的に知ることができます。さらに耐震の安全性で必要なのが「許容応力度」である。

・耐震等級1:建築基準法の基準を満たす

・耐震等級2:建築基準法の1.25倍の耐震性能を持つ

・耐震等級3:建築基準法の1.5倍の耐震性能を持つ

※建築基準法の基準=震度6強~7程度の大地震で倒壊・崩壊せず、震度5程度の中地震で損傷しないレベル。

・木創ポイント!!

木創の建てる家の構造は、建築基準法の耐震等級と構造計算し許容応力度を算出している。許容応力度とは、住宅などの構造物では、耐用期間中に予想されるさまざまな外力(地震や風圧、水圧、土圧など)に対して、構造物の各部材に応力(抵抗する力)が生じる。 そして、この応力に対して、部材の断面には応力度が分布することになるが、この応力度を超えないように定められた構造計算上の限界点を「許容応力度」という。

 

木創は建てて頂いたお客様が快適で安心・安全に暮らして頂ける家を目指しております。今だけでなく将来も考えた家づくりをご提案したいと考えております。高性能住宅は生活を大きく変えるポイントですので、色々な情報を集め、見学会などを通して体感されることをお勧めします。次回は、「木創の高性能住宅を実現した仕様」について掲載します。このブログを見て頂きありがとうございました。

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