2023.03.02
植栽で住まいを彩るには?植物の種類やポイント!
快適な住まいづくりにあたっては、建物の外観や間取りの他に、配置する植栽にもこだわりたいものです。では、一体どのような植物をどのように配置すればいいのでしょうか?
実は『木創』は、20年の歴史をもつエクステリア専門施工会社『ル・アーンジュ』の建築専門として独立した部門なのです。庭と家を一体と考えて家づくりを行っている木創として少しでもお役にたてる情報をお伝えします。
植栽を検討するときのポイントは?
樹木や草花には、特徴や役割があり、植栽を検討する際には、それらを意識しながらバランス良く組み合わせることが大事です。高さの異なる複数の樹木を組み合わせることで、表情も豊かになりますので自然な景色になります。また、さまざまな種類の樹木や草花を植えると、色や香り、実など、いろいろな楽しみがあります。
常緑樹か、落葉樹か!?
樹木は大きく常緑樹と落葉樹に分けることができます。
・常緑樹 1年中緑の葉を付けている樹木のこと
・落葉樹 秋になると葉を落とし、春に新しい葉を付ける樹木のこと
この特徴によって、どこでどのように使われるかが変わってきます。
植栽の構成について
植栽を構成する樹木や草花には、次のような役割があります。
シンボルツリー
新しい住まいのシンボルとなる樹木です。植栽計画の中心となり、建物の外観を美しく演出します。
サブツリー
シンボルツリーの補助的な調和をとる樹木です。シンボルツリーが映えるような高さや樹種を選びます。シンボルツリーが落葉樹なら常緑樹、シンボルツリーが常緑樹なら落葉樹を選び、年間を通して緑が残るようバランスを取ることが出来ます。
サイドツリー
敷地の側面に植える樹木です。建物の裏側にある設備や物置など、隠しておきたいものを隠す役割があります。冬でも緑のある常緑樹が適しています。
ブラインドツリー
窓の近くなどに植え、視線や目線をさえぎる樹木です。道路や近隣の家から、さりげなく視線をさえぎることができプライバシーを守ることが出来ます。目隠し効果のある常緑樹が適しています。
低木(ていぼく)
目線以下の高さの低い樹木です。花や実、紅葉などを楽しむために植え、植栽を含む住まい全体を美しくやわらかで優しい印象にしてくれます。
灌木(かんぼく)・下草(したくさ)類
地面を覆うような丈の低い植物です。建物の基礎を隠したり、住まいの外観に安定した印象を与えたりする役割。駐車場などコンクリート部分などに使うと明るくなります。
植栽を選ぶ際のポイント!
家の外観と環境との調和
建物の印象を明るくしたい場合は、明るい色の葉の植栽を選ぶなど、建物の外観の色や雰囲気と調和を図るのがポイントです。また、和モダン、北欧風、西海岸風、南仏プロバンス風などに関連するテイストの外観には、そのテイストの樹木や、それに近い種類の樹木を選ぶと外観との調和がとりやすくなります。
日差しとの関係
日差しを調整するには、落葉樹の背の高い高木が適します。夏は葉っぱが強い日差しをさえぎりますし、冬は葉が落ちて日差しを取り込むことができます。
庭の植栽のポイント
リビングから庭を眺めるとき、道路が丸見えだと殺風景に感じてしまいます。そこで、庭の道路寄りに樹木を植えることで、外からの視線を遮れるとともに緑が視界に入り、部屋の中で落ち着いて過ごせます。植えるのは、2mくらいの常緑樹でオリーブなどがおすすめ。
玄関アプローチに植える植栽のポイント
玄関へのアプローチに樹木を植える場所を作るのもポイントです。玄関脇の壁に窓を設けない場合は建物の余白になるので、そこにシンボルツリーを植えます。さらにその反対側にサブツリーを植えると、緑豊かなアプローチになります。
目隠し・プライバシーを守る植栽配置のポイント
道路やご近所からの視線をさえぎったりプライバシーを守ったりするには、人の目線よりやや高い中木で、冬でも緑のある常緑樹が適しています。窓の位置、近隣環境に合わせて植えるのがポイントです。
などなど庭といってもたくさんの植栽の中から配置、建物との調和を考え計画する必要があります。外構と建物を一緒に考えご提案できるのが木創です。次回は、人気の植栽・特徴などをご紹介します。少しでもお役に立っていますと幸いです。