木創

Blog日々のこと

2022.03.23

【和風住宅を検討中の方へ】なにをもって和風住宅!?

和風建築とは昔からある建物?外観の雰囲気?庭に松の植栽が?
和風建築とは何をもって和風建築なのか!?定義はありませんが木創が考える和風建築とは何なのかをご紹介します。※いろんな考え方などありますのでこれから紹介する内容はあくまで木創が考える和風住宅という点をご理解して参考にしてください。

①重厚感のある外観、凛とした佇まい
②風通しがよく、明るい空間
③庭園と一体化した計画
④天井を省略して階高を高くした大空間
⑤吟味した良材を用いた技巧と装飾
⑥上質な左官壁

和風建築というと古い・昔の建物と思われるかもしれませんが、どの項目も今、脚光を浴び現代建築に活用されています。どう繋がっているかご紹介します。

①重厚感のある外観、凛とした佇まい
存在感を放つ焼杉張りの外観
塗り壁の外観
昔から今でも価値の高い素材・外観として使用されています。

リフォーム・リノベーション相談会

②風通しが良く、日当たりの良い空間
下図は昔の間取りです。昔は部屋を区切っており風通しや日当たりが悪そうに見えます。しかし、区切っている建具は障子や襖・ガラス戸を使っており、建具越しに光が差し込むので日当たりは良く、襖は引き違いなので開けっ放しにすれば風通しも取れるよう設計されています。実際、下図の間取りも障子・襖をとればワンフロアの間取りになります。庇や軒もあり現代のパッシブデザインと同じです。今、新しい発想としてもてはやされていますが、和風住宅の当たり前の考え方なのです。

③庭と一体化した計画
現代、外構工事=駐車スペース・庭という使い方だけでなく植栽をして日陰をつくったり・プライバシーを確保したり・ゆとりを持たせたり色んな形が取り込まれています。ベースは和風建築からなのです。

④天井を省略して階高を高くした大空間
昔の建物は天井を省略する事で空間を広くし解放感を。吹き抜けなども日当たり、風通しを良くする役割がありました。今でも吹き抜けをとることで解放感や日当たり風通しが良くなり、家族との繋がりを感じるようになります。吹き抜けのある大空間では冷暖房効果があまり良くないが、高気密・高断熱仕様にすることで問題を解決できます。

⑤上質な左官工事
昔の建築では調湿効果の高い塗り壁が当たり前でした。構造材に木を使っていたので壁の中に湿気がたまり、腐敗してしまうので調湿が出来る左官材料が必要になります。
今の住宅も調湿が必要なことは変わりません。現在、良く使用されているビニールクロスは調湿しないので塗り壁の時代に戻ってきています。

⑥吟味した良材を用いた技巧と装飾
昔は大工が材料を吟味し適材適所に合わせて施工していました。水に強い素材・木目が美しい衣装に適した素材など。その大工の腕から趣のある和の建築が生まれ造られてきました。
現代では寂しい話、工業化が進み腕のある目利きの出来る大工が減少しています。そこまで腕が無くても家は出来るようになったからです。ここだけは現代に引継げていない部分になります。

『大工と建てる家』家づくり相談会

木創の考える和風住宅とはこのような点が長年引き継がれてきた和風住宅ではないのかなと考えています。次回は、木創が考える現代の和風住宅は何かをご紹介したいと考えています。少しでも参考になっていますと幸いです。ご拝読ありがとうございます。

木創の和風住宅の施工実例はこちら⇓下記URLよりご覧ください。

https://mokusou-t.com/works/234

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