木創

Blog日々のこと

2022.01.14

家づくりの素材選びポイント!適材適所!【無垢材 床材編】

こんにちは。木創です。私たちのブログを見て頂きありがとうございます。
私は大工として、約20年にわたり住宅や寺社、店舗の建築に携わってきました。
ノミやカンナを操る現場も経験し、伝統建築のすばらしさを学びたくさんの素材に触れてきました。今回は床材の素材について一部ご紹介したいと考えています。素材にこだわりをもった家はいつまでも心地よく、愛着をもって住んでいただけるものと思っています。

〇床材の素材について
床は足・体が一番多く、たくさん触れる部分になりますので体感に大きくかかわってきます。例えば床材が柔らかければ足触りが良く心地よく床に座れる生活が出来ますが、傷が付きやすいというデメリットがあります。工業製品の合板床材は固く床に傷が付きにくくワックスなどの手入れがいらないというメリットはありますが、固く熱を奪うため足元が冷えそのまま床に座る生活が出来にくいデメリットがあります。
これはどちらの素材が良い悪いではなく、住まれる方がどのような生活を行いたいか?その生活をおくるためにどの素材が合うかという部分をご紹介できればと思います。
少しでも家づくりの参考になりますと幸いです。

〇広葉樹の床材 特徴
広葉樹は材質が堅く、キズが付きにくいという特徴があります。無垢材は膨張や収縮を繰り返しますが、広葉樹はそれが安定して起こりにくいというメリットもあります。樹種にも違いがありますので一部ご紹介します。

・アカシア
中心部分はダークな色合い、外側部分は明るめの色合いで、独特の濃淡の色合いが特徴です。木目があり大きく、渦巻いている模様の部分もあります。様々な色合いや模様があり、表情豊かな見た目を楽しめます。材質は堅く、耐久性があり衝撃にも強いです。シロアリにも強く、腐りにくいので屋外の建材としても使われます。

・ウォルナット
深みのある落ち着いた色合いで、ダークな光沢がきれいでツヤのある見た目が特徴です。欧米ではメジャーな木材とされ、家具や内装材としても古くから多く使われてきました。材質は堅く、耐衝撃性にも優れています。

・オーク(ナラ)
はっきりとした美しい木目が特徴。シックな床に仕上がるでしょう。耐久性や耐水性に優れ、比較的堅く重たい木材です。

・クリ(チェストナット)
はっきりした木目で、力強い印象で堅く、重厚感もある材質です。耐久性に優れ、耐湿性や耐腐食性にも優れています。そのため水回りの床にも使いやすいでしょう。

・チーク
重厚感のある色合いで、落ち着いた部屋に仕上がる。堅い材質で、耐久性や耐水性にも優れています。害虫に強いというメリットもあります。

・メープル
やさしい白っぽい色合いです。爽やかな印象。ハッキリしすぎない木目と節のため、シンプルな見た目も特徴です。とても堅い木材で、摩耗に強いというメリットもあります。

〇針葉樹の床材 特徴
針葉樹は空気を多く含んでいるという性質から、柔らかくて肌ざわりが良いのが特徴です。柔らかいため足腰に負担がかかりにくいのはメリットですが、一方でキズが付きやすいというデメリットもあります。また、水分を吸収しやすいのでシミができやすいでしょう。次は、針葉樹の樹種別の特徴についてご紹介します。

・スギ
古くから日本で使われてきた木材。柔らかくて肌ざわりが良く、素足で歩いても快適でしょう。柔らかいため物を落としたときなどのへこみやキズには弱い。スギは独特な香りを持つため、好みが分かれる。節のある見た目も特徴です。

・ヒノキ
日本を代表する高級木材です。好みにもよりますが、ヒノキは癒しの香りも楽しめます。耐久性や強度もあり、香りとともにヒノキ風呂としても使用されてきました。

・パイン
素朴な見た目で、節のある木材です。経年変化によって味わい深い色合いへと変わるでしょう。アンティーク家具にも使われ、ヴィンテージ感を味わいたい場合にもおすすめです。柔らかい素材のため、転倒した際など比較的安心。子供や高齢者の部屋にも使いやすい。

床材は体(足裏)と常に触れ合う大切な素材です。体感も大きく変わってきますので色合いや肌触りなど体感して決められるのが良いかと思います。ぜひ参考までに。

木創の建築実例を掲載していますので下記URLよりご覧ください。

https://mokusou-t.com/works

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